FastAPI × Diffusers でローカル完結の「顔属性変換」学習アプリをつくる
生成 AI を「使う」だけでなく「アプリに組み込む」とどうなるのか。これを手を動かして理解したくて、人物写真をアップロードすると顔の属性(性別的な見た目)だけを別の性別に変換する学習用 Web アプリを個人で作りました。外部の画像生成 API には一切頼らず、推論まですべてローカルで完結させているのが特徴です。本記事では、その構成と実装上の判断、つまずいた点を技術寄りに整理して共有します。 なぜ「ローカル完結」にこだわったのか 顔写真は最もセンシティブな個人データのひとつです。学習目的とはいえ、自分や知人...
AIで生演奏のピッチ検出を試してみた
さて。このAI全盛期、我が社でも例に漏れずAIをうまく使っていこうという流れがきているため、AIを使った技術の検証をしてみようと思います。 どうせなら自分に身近なテーマを、ということで長らく趣味で習っているヴァイオリンのピッチ判定ができたら面白そうです。 調べてみたところいくつか使えそうなAIモデル(CREPE、Basic Pitch)があったため使えるか検証していきます。 また、比較用としてAIを使っていない従来の方式のaubioも試してみましょう。 はてさて、全てうまく動くでしょうか...。 環境構...
RAG: コンセプトから Bedrock + OpenSearch Serverless での構築まで
Large Language Model (LLM) は驚くべき汎用性を持っていますが、次の二つのケースでは決まって失敗します。学習時に見ていない情報を尋ねられたとき、そしてその情報が学習期間の締め切り日 (cut-off date) 以降に変化したときです。 ファインチューニング、つまりモデルを自分のデータでさらに学習させて自分のドメインの詳細を吸収させる手法は、この二つの失敗に対する一つの答えです。ただし、コストが高く、反復が遅く、根底のデータが変わった瞬間に古くなります。多くのチームにとって本当に欲...
ゴールデンテスト - AI駆動開発における実践的なテストコードを考える
モンスターラボのエンジニアリングマネージャーの奥田です。 AIによりコードが大量に生成されるようになった今、ソフトウェアの品質担保はこれまで以上に重要なテーマとなりました。品質担保のためにテストコードを書くというのは多くの開発現場で行われていますし、テストコードも生成AIが書けるようになったことでテストカバレッジは大幅に向上していると思います。 一方で、大量に生成されたプロダクトコード、テストコードをチェックするのは大変な作業ですし、AIなどのツールを利用するにしてもガードレールとチェックポイントを適切に...
「ビジネスアナリストが仕様を書き、エンジニアが実装する」をAI時代に再設計する ── Spec Kitをオフショア開発にカスタマイズした話(設計編)
本記事では、github/spec-kit(以下、Spec Kit)をオフショア × AI駆動開発のプロジェクトに導入するにあたって、標準のSpec Kitに対してどんな設計判断を重ねてきたかを書き残します。本格運用はこれから始まります。だからこそ、判断のプロセスと、設計時点で見えている懸念を、後から検証可能な形で残しておきたいと考えました。 オフショア × AI駆動開発で感じている摩擦 ある一覧APIの仕様書には、「並び順に従って表示する」とだけ書いてあります。実装したエンジニアは、既存の同様のAPIに...
CSS:@property を書くとカスタムプロパティの継承値が変わる
CSS のコンテナクエリを @property と組み合わせたときに予想外の挙動に出会い、原因を追ううちに「CSS のプロパティ値処理」の仕様にたどり着きました。本記事では、その仕様を踏まえて @property 有無で挙動が変わる理由を解説し、学んだ知識で他の CSS 挙動(line-height や width の % 解釈)も読み解いていきます。 前提: @property・コンテナクエリ・cqi まず状況を説明する上で前提となる、@property・コンテナクエリ・cqi の 3 つについて簡単...
複数案件の経験から得た Java / Spring Boot バージョンアップ実践ガイド
筆者はこれまで複数の案件で Java / Spring Boot のバージョンアップを担当してきました。Java 11 → 17 → 21、Spring Boot 2.x → 3.x → 3.4 と段階的にアップグレードしてきた中で、繰り返し遭遇する問題や、事前に知っておけばスムーズに進められるポイントが見えてきました。 本記事では、それらの経験を案件横断的に整理し、Spring Boot のバージョンアップに取り組むエンジニアの参考になる実践ガイドとしてまとめます。 対象読者 Java / Sprin...
AIとの壁打ちに飽きた人たちへ
AIでコードを書くのは速くなった。一方で、仕様決めのAI壁打ちには少し飽きてきた。同じように感じている人、いませんか? 「これどう思う?」と聞くと丁寧に答えてくれるし、「他の案は?」と聞けば、3つくらい出してくれる。非常に便利になったと理解しています。 でも、なんだろう、このインタビューしてる感。自分がずっと聞き手で、AIがずっと回答者。1対1の問答がずっと続く。 この記事では、BMAD-METHODと呼ばれる、ディスカッション形式でAI駆動のアジャイル開発を進めるOSSを活用し、これらの課題を解決する方...
リモートワークからリモートAIワークへ
いつの間にか、誰も議事録を書かなくなっていました。 Google Meet で Gemini が自動的に文字起こしをして、会議が終わると要約とアクションアイテムを出してくれます。気づいたら、チームの誰もがそれを当たり前のように使っていました。それを読むかどうかは人それぞれです。ただ、『会議で話したことが5分後に要約されたテキストになる』という事実は、最初に見たとき素直に驚きました。 この変化は、働き方の大きな移行の入り口だったと思います。私はこの新たな働き方を、「リモートAIワーク」と定義しました。 この...
EMConf 2026 参加レポート
EMConf 2026 参加レポート 1. はじめに — 参加の動機 3/4に開催された EMConf 2026に参加してきましたので、当日の様子や感想などをレポート形式ご紹介します。 私はエンジニアリングマネージャーとしてフルサイクルチームを立ち上げ、AI駆動を推進しています。 https://engineering.monstar-lab.com/jp/post/2025/10/07/FullCycle-Team-is-launched/ 2. 講演 — 学びと気づき 安斎勇樹さんのキーノート「冒険す...










