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EMConf 2026 参加レポート

2026/03/06

EMConf 2026 参加レポート

1. はじめに — 参加の動機

3/4に開催された EMConf 2026に参加してきましたので、当日の様子や感想などをレポート形式ご紹介します。

私はエンジニアリングマネージャーとしてフルサイクルチームを立ち上げ、AI駆動を推進しています。

AI時代の新しいエンジニアの形 - モンスターラボにおけるフルサイクルエンジニアとは
はじめに 株式会社モンスターラボは、AI & デジタルパートナーとして企業のデジタル変革を支援する新たなステージに進化しています。 その取り組みをTech領域から推進する存在として、私たちはフルサイクルエンジニアチームを立ち上げ、その新しいチームの一員として活躍していただけるメンバーの募集を開始しました。 この記事では、モンスターラボにおけるフルサイクルエンジニアの役割、働き方、求める人
engineering.monstar-lab.com

2. 講演 — 学びと気づき

安斎勇樹さんのキーノート「冒険する組織のつくりかた」

EMConf JP 2026 基調講演 安斎勇樹氏 - EMConf JP 2026 オフィシャルサイト
冒険する組織のつくりかた
EMConf JP 2026 オフィシャルサイト

もともと、 安斎さんの著書である冒険する組織のつくりかたは、fukabori.fm #128 で知り、目標設定に関する内容も含まれるということで、読んでいました。 しかし、いかにメンバーの個人目標をALIVEなものにしてもらうかという点で課題を持っており、詳しく知れるといいなと楽しみにしていました。 講演は期待通りで、特に半径5mから変革できる、4つのマネジメントという、絶妙なスコープ感が良い講演でした。 また、講演後のAsk the Speakerで直接話を伺うことができ、イベントの開始から大変満足度の高い経験を得られました。

Amazon.co.jp
amzn.to

こにふぁーさんの講演「マネージャー版 "提案のレベル" を上げる」

マネージャー版 "提案のレベル" を上げる
私は物事を前に進める上で、 "提案のレベル" を強く意識しています。 ref: https://speakerdeck.com/konifar/ti-an-noreberuwoshang-geru-number-qiitaconference メンバーからマネージャーに役割が変わると自分が思い描く動き方ができず、まるで "提案のレベル" がリセットされてしまったように感じるかもしれません。 実際には、これまで培ってきた "提案のレベル" 自体はリセットされたわけではありません。マネージャーとしてのレベルをまた上げていけばよいのです。 このトークでは、自分自身が2021年に VP of Engineering を担って「提案レベル0で全然物事をよくできていない...」と思い悩んだところから4年ほど試行錯誤してきた経験から、マネージャー版の "提案のレベル" の上げ方を話していきます。 次のような内容を盛り込んでお話しする予定です。 - 責務の定義と越境のバランス - マネージャーが知っておくべきPLと予算、投資の考え方 - 経営や他チームへの "提案のレベル" を上げる具体例 - 経営やプロダクト、他部署に根っこの課題があると感じた時にどう動かしていくか ## Learning Outcome - マネージャーとしてプロダクトや組織をよくする提案ができていないと感じる人に、N=1の体験談と具体的な引き出しを提供します - 経営との接続に課題を感じている人に、具体的なコミュニケーション方法を提供します
fortee.jp

こにふぁーさんの講演は、提案のレベルについてのマネージャー向けバージョンでした。発表の中でこにふぁーさん自身の貴重な失敗談が共有されました。

特に部署・ロールを跨いだ提案をする際に準備しすぎてしまった体験談が心に残りました。 私もEMになって日が浅いときに、DataAnalyzeAIのプレス発信を目指して、他部署に協力を求めた際の不安と重なり、強く共感しました。 レベルは上げるものだという先入観に対して、 「意図して提案のレベルを下げる」 という手段が目からウロコでした。

江副さんの講演「『開発生産性』ではなく『事業生産性』こそが本質 〜 ROICで紐解く、開発の「稼ぐ力」の最大化 〜」

「開発生産性」ではなく「事業生産性」こそが本質 ~ ROICで紐解く、開発の「稼ぐ力」の最大化 ~
◼︎ 発表概要 EM(エンジニアリングマネージャー)は、経営陣と現場メンバーの中間に位置し、双方の視点を理解し繋ぐことで、会社全体の利益を最大化する重要な役割を担っています。 しかし、多くの現場で「開発生産性(Four Keysなど)は改善しているが、それがどう事業利益に貢献しているのか」を経営陣に説明することに難しさを感じています。 現場のプロセス改善や日々の活動が、具体的にどう経営貢献に繋がるのか、その接続を説明することは難しいです。 本セッションでは、この経営と現場の断絶を繋ぐ鍵として、「事業生産性」という考え方を紹介します。 私たちはこの「事業生産性」を、企業の本質的な「稼ぐ力」を示す経営指標 ROIC(投下資本利益率)とほぼ同義であると定義しています。 本セッションでは、ROICの構造を「分子(税引後営業利益)」と「分母(投下資本)」に分解し、その上で、Four Keys(d/d/d)の改善、AI活用の推進、資産性開発の管理といった現場の具体的なエンジニアリング活動が、ROICの分子(利益向上・コスト削減)と分母(投下資本の最適化)のどこにインパクトを与えるのかを徹底的に紐解きます。 さらに、この「事業生産性」の視点を開発組織全体に浸透させ、組織全体で事業に効く機能開発を行えるようにするための具体的な取り組みを、ワンキャリアの実例を交えて解説します。 ◼︎ 想定リスナー ・ Four Keys(d/d/d)などの開発生産性メトリクスは追っているが、事業貢献度の説明に課題を感じているEM ・ 経営層や事業責任者と、開発投資のROI(投資対効果)について共通言語で議論したいEM ・ 財務諸表(PL/BS)の数字を、自身の技術戦略やチームの目標にどう結びつけるか悩んでいる方 ・ AIなどの先端技術活用を、コスト削減や資産価値の観点から戦略的に推進したいマネージャー ◼︎ Learning Outcome (得られる学び) ・ ワンキャリアの実例から、エンジニアリング組織全体で「事業生産性」を意識し、開発投資の質を高めるための具体的なヒントを得る。 ・ 日々の開発活動(機能開発、プロセス改善、AI活用)が、経営にどう影響するかを説明できるようになる。
fortee.jp

エンジニアの生産性を、開発生産性から更に踏み込んで、「事業生産性」をどう見るかという講演でした。 企業の本質的な「稼ぐ力」を示す経営指標 ROIC(投下資本利益率)とほぼ同義であると定義しています。 これは、モンスターラボのビジネスモデルではまた異なると思われるのですが、きちんと経営指標について学び、自分たちの事業貢献を測れるようにしたいと思える講演でした。

3. アンカンファレンス

ポッドキャストの公開収録セッションに参加しました。941さんが収録準備をする様子を見ていると、なぜか3本目のマイクが出てきて、いつの間にか飛び入りゲストでだいくしーさんの出演が決まっていました。(とてもアジャイルな流れに感動しました!)

あらたまいくおのマネジメントラジオ、公開収録中。ポッドキャストの収録機材をシュッと提供した。 #emconf_jp pic.twitter.com/9Emhsj2To6

— 941 / kushii (@941) March 4, 2026

また、「EMの年収を上げるには」というセッションでは、つい数日前に株式会社フォークウェル代表取締役に就任された赤川さん中心に会話が進行しました。

この中で、参加者のEMたちの感覚として、EMの給与の妥当なゾーンは8百万円~12百万円と、思っている傾向にあることが見えました。 その上で、さらに給与レンジを引き上げるにはという意欲的な話が始まったのですが、残念ながら時間が足りずに終わってしまいました。しかし、この ライブ感 もアンカンファレンスの魅力 ですね。また、機会があれば続きをお話したいです。

アンカンファレンス「EMの給料を上げる方法を考えよう」でのワーク。

ではお集まりいただいたEMの皆さん、まずは手を挙げてください。
そして、この給料ならEMとしての給料の最低限ってラインになったら手をおろしてください。

500万円…誰もいませんね?

600万円…まだいない… https://t.co/zDmjuiZmQA

— 赤川朗/『ITエンジニアの転職学(講談社)』発売中! (@Akira_Akagawa) March 4, 2026

4. スポンサーブース

講演だけでなく、スポンサーブースも活気が溢れていました。各社工夫してEMConfを盛り上げようとネタを仕込まれていました。

その中で、リンクアンドモチベーション社のEMとの会話で、目標設定に課題を感じている話をしていました。 話を聞かせてもらった方は、目標設定はレバレッジが効くコスパの良いイベントだと捉えられていました。目標設定をしっかりやり切る事で、半年間メンバーが自走しながら事業貢献できるはずで、それはずっとマネージャーが都度指示を出すよりも、圧倒的にコスパが良いとおっしゃってました。 自分には、まったくなかった観点で、とても良く、目標設定に対する取り組む姿勢をもっと改めようと思えました。

いよいよ本日開催のEMConf JP 2026、リンクアンドモチベーションはブースを出展しております。

組織マネジメントのセルフチェックや、組織論に基づく実践知をまとめた論文集、新作ノベルティなどご用意しております。
ぜひブースでお会いしましょう!#emconf_jp #マネジメントのヒント pic.twitter.com/frFOzuQJUH

— リンクアンドモチベーション技術広報 (@LinkandM_dev) March 3, 2026

5. ビンゴ&景品

スポンサーブースを回ったり、スタッフの方と交流することでマスがうまるビンゴがあり、参加者中6番目に全部埋めることができました。 景品として、タオル、Tシャツ、サーモスのタンブラーをゲットしました!

埋まったビンゴカード ノベルティ

6. あらたまさんのサイン

書籍の販売ブースでは著者のサイン会がされており、あらたまさんにサイン頂きつつ少しお話をさせてもらえました。 私はKindle派なので仕事用ノートにサインをもらったのですが、あらたまさんが自著の漢字を忘れてしまっていて、その様子にほっこりしました。

あらたまさんのサイン

7.懇親会 — 交流と内省

懇親会では、ポッドキャストリスナーとして、いくおさんに挨拶できました。 また、その他多くの参加者の方とEM同士で胸襟を開いて話し合い、スポンサーブースでも話した目標設定の課題などワイワイと意見交換できました。

大変お待たせしました!
ついに懇親会スタートです🍻🎉
参加される皆さん、リラックスして楽しいひとときをお楽しみください!
ここでも素敵な「繋がり」が「増幅」しますように✨#emconf_jp pic.twitter.com/TrmAPsrQN0

— EMConf JP オフィシャル (@emconf_jp) March 4, 2026

8. まとめ

EMConf2026への参加は、EMとしての学びを得られただけでなく、マネジメント活動に向き合うエネルギーチャージの場になりました。 こういった場に送り出してくれた会社には深く感謝しています。

ところで、EMConfは DE&Iポリシーを掲げています。今回はまず女性の参加者増に焦点を当てられたとのことですが、なんと弊社には海外出身のEMが複数在籍しています。 https://www.talent-book.jp/monstar-lab/knowhows/52224 次回はそういったメンバーも連れていって、DE&I実現に協力したいなと野望を持ちました。

最後にモンスターラボでは一緒に働く仲間を募集しています。

jobboard jobboard

こんな社員の背中を押してくれる会社やEMたちと働きたいと少しでも感じていただけたら、下記から採用情報を眺めて頂けると幸いです。

Careers | モンスターラボ | 日本
モンスターラボの求人・採用情報などを掲載しています。
Monstarlab
management

Author

Kiyotaka Kunihira

Kiyotaka Kunihira

バックエンド/テックリード/スクラムマスター/エンジニアリングマネージャー

新卒でスマートフォン向け乙女ゲーム開発をしつつAWS, Scalaに触れ Scala忍者に。その後、スタートアップを2社経験して、2019年にモンスターラボに入社。 大阪オフィスに所属している2児の父。 去年、認定スクラムマスター資格取得しました。 最近は、エンジニアリングマネージャーとして中間管理職しています。

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Kiyotaka Kunihira

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